新しい畑にBDバイオダイナミックの調剤を撒きます。この調剤は土のバランスを調える働きがあります。牛糞を牝牛の角に詰め、ひと冬地中に埋めておいたものを水に混ぜ、攪拌し、畑に撒きます。
毎年種をまく前に調剤を撒き、作物を育てますが、畑の土は少しずつよくなってきている、そう思います。新しく借りた畑には特にはじめにこの調剤を撒きます。そして来年からはまた自分なりの堆肥を作ってみようと考えています。
「大地は横隔膜のようだ」と学びました。生きているもの、死んでいるもの、見えるもの、見えないものが循環しています。野菜とはどんなものでしょうか、ひとそれぞれに違いますが、生きていく源、小さな宇宙のようなものだと思っています。土を育て、種をまいて、作物を育てる。育てた作物を食べて生きていく。みんなと分かち合って食べていく。おもしろいです。夜、コオロギ、マツムシ、たくさんの虫が鳴いています。ゆっくりと露が降りてきます。静かな畑で、野菜もゆっくりと耳を澄ませているのでしょう。