2018年2月26日月曜日

どの野菜も、どの畑も、厳しい冬を越えてきました。
ニンジンも、小松菜も、ネギも、カブも、大根も、形も大きさも様々、そしてきれいではない、ピカピカではないけれど、人間がどんな名前で呼ぼうとも、枯れるその瞬間、花芽をつけていくその姿のままで、小松菜は小松菜であり続けています。チンゲンサイも、カブも。ぼくたちがそれぞれの名前で呼んでいる野菜は、かたちを変えていくメタモルフォーゼの一瞬一瞬ではないでしょうか。





二月には名前を脱いで笑うだけ

2018年2月25日日曜日

 育苗のために土を準備します。去年の温床の腐葉土、牛糞の堆肥、粘土土、草木灰、カキ殻石灰、畑の土を混ぜます。身近な資材で野菜を育てたい、たのくろの数少ない目標です。育苗ハウスは、光を集め、土を集め、自然というか万物の精いっぱいの縮図になるような、そういう念願の仕事になります。

 ことしは少しゆっくりめの育苗です。



レタス苗

一歩ずつ春ですね。みなさま、春の雨に解かしたい、解けたい、そういう気持ちありますか、身のまわりを、自分のからだをみてみれば、心を離れて、ゆっくりと律動をはじめているもの、あるかもしれません。

2018年2月23日金曜日






 
 野菜も残り少なくなっています。






色が薄く、固く、トウ立ちの始まりです。

生きるもの、生き返るもの、枯れるもの、どんなものにも春のかなしさ。

2018年2月19日月曜日

キュウショウ、と、言残し消え 組立工
泥濘に油の滲む春かなし

春の空鳥の名をまた言い違え

2018年2月14日水曜日





ももぐみさんの、お散歩かな。
伸びていくものにひかりをあつめてる。

春浅し光を集め伸びるもの
園児らの頬に春の日あたたかく
春寒の奥歯に痛むだけの日々
春の靴小石をひとつ取り出して
一歩目に躓いてみる雪解道
春などと言わない君の後を行く
ポケットをひっくり返して春ですね