温床を作り、種蒔きです。
温床つくりは農業の基本技術。循環型の農業では身の回りのものを利用して温床をつくり、腐葉土を作り、タネを蒔き、野菜を育てます。
野菜は、畑の土だけではなくて、畑の周りの林、落ち葉、原野、原野のススキ、そこに住む動物、植物、微生物、菌、それぞれの生命の営みが絡み合って、利用しあって育ちます。農作業はその目的だけではなくて、そのプロセスの中に、いろいろな気づきのきっかけがあります。野菜を育てる目的の他に、自分に様々な環境に対する気づきを与えてくれます。農家の醍醐味はその気づきの方にあると思います。あくまでそれは作業なので、知識ではなくて体験であるのが贅沢です。草取りにしても、落ち葉集めにしても、種まきにしても、最近は「贅沢だなー、贅沢だなー」と思いながら作業をします。ただ深呼吸しながら、気持ちいいなー、贅沢だなー、と働きます。
軽トラックに何台も落ち葉を集めています。