高森の森のようちえん、おてんとさんの卒園式、進級式に参加しました。
おいわいをいう、という機会がありましたので慣れてませんが子どもたちの前でお話しました。以下が全文です。
おいわいのことば (おてんとさんのみんなへ)
お祝い、というのは、うれしい、ということです。たのしかった、ということです。みんなはどんなことが、うれしいですか?どんなことがたのしいですか?
耕太さんがみんなと一緒に畑のお仕事をしていてたのしかったのは、たくさんの虫を見つけたことです。たくさんのお花を見せてもらったことです。そしてみんなが育てたお芋やカボチャを一緒に食べたことです。
そういうこと、たのしかったこと、面白かったこと、それが、ほんとうのお祝いです。
そしてみんなの畑では、今年も落ち葉をたくさん集めました。その落ち葉からできるものは何ですか?土です。土はもう枯れてしまった葉っぱや、死んでしまった虫、牛や動物のうんちでできています。その土の中にタネを撒くと美味しい野菜が育ちます。そうすると、一緒に、またカエルやクモやトンボやイモムシが生まれて、大きくなって、そしてやがて土になります。
みんなは息をしていますが、野菜も、土の中の虫も、カエルやハチも息をしています。息をする、ということは息を交換すると言うことです。虫の息を、お野菜が吸って、お野菜の息を、カエルが吸って、カエルの息を人間が吸っています。人間の息を、目に見えない小さな虫が吸っています。
お外に出て気持ちがいいのは、たくさんの生き物と息を交換するためです。
息には気持ちがあります。うれしい気持ち、悲しい気持ち、さみしい気持ち、怒る気持ち。そういう息の気持ちは、声になります。おしゃべりになります。それがお話しです。
みんなと畑でたくさんお話しできました。だから今日もたくさんうれしい気持ちをお話しします。あとから歌や音楽も一緒に歌います。
そして、そうすると、またきっとお腹が空いてきます。そしたらまたたくさん種を蒔いて、お芋を植えて、畑がんばりましょう。
みんながまたたくさんタネを巻いて、土を作って、お野菜をつくって、お料理して、おしゃべりして、お弁当食べるのを楽しみにしています。
そしたらまたたくさんお祝いしましょう。
おめでとう。
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