ネギの出荷も始まりです。
以下、今日は何んとなく今週のお野菜のお便りを載せてみます。
たのくろ日記(10/17)
いよいよ朝晩が冷えてきました。夏がずいぶん暑くて長かったので、あれよあれよという間に冷え込んで、慌てています。天気予報では今週は霜が降りるかもしれません。十月の後半に霜が降りるというのは阿蘇の通常のカレンダーです。ここ数年初霜は十一月でしたので久しぶりのいつもの感覚です。そうではあるのですが、霜にあたると傷んでしまう野菜もあります。ピーマン、シカクマメなどの夏野菜はもちろんですが、サツマイモも霜に弱いです。これは収穫を急がなくてはと思います。あたりは気がつけば金木犀の匂いに包まれて、虫の鳴き声も切なくて、トンボも風に揺れています。村では一気に稲刈りが進んでいます。もう、何といっていいのか。しみじみ秋ですね。
毎日ニュースでは戦争を伝えています。普段考えもしない中東の出来事に戸惑っています。もちろん戦争は反対。今回の暴力は戦争にもならないむき出しの暴力のように感じます。残忍な意志に社会はスクラムを組んで耐えるでしょうか。スマホの画面に無力な(自分の)顔を映すかもしれません。中村哲さんたちの活動のように水路をうがち、暴力の連鎖を断ち切る道もあるはずです。たとえ大きな流れではないかもしれないけれど身近な人と声を掛け合い、励まし合って生きて行きたいです。
野菜には原産地があります。ためしに調べてみると、中央アジア、中東、西アジアが原産の野菜はだいこん、玉ねぎ、ニンジン、しょうが、にんにく。ホウレンソウ、えんどう、ソラマメなどがその地域から伝わっているそうです。なじみのある野菜です。これからたのくろ農園でも大きくなっている野菜もあります。だいこん、にんじん。もうすぐ大きくなります。ホウレンソウも冬のあいだにじっくり成長します。えんどうやソラマメも、にんにくも、美味しい野菜です。エジプトの奴隷はだいこんを常食にしてピラミッドを建てたなんて書いてあります。パレステチナ のほうれん草のパイも美味しそう。ぼくは「人間は何を食べてきたか」という昔のドキュメンタリーが好きですが、それを見ると人間は食べものでできているということがわかります。食べものはその地域の厳しい自然の中で、暮らしと共に生き残り、地域の食文化を生んで、いのちを支えてきました。それが伝わり今の世界になっています。わたしたちの身のまわりに多様な野菜、豊かさがあるならば、それは支えあうためでしょう。伝わってきたものはそれぞれが大切に守って、いざというときに返す、分ける。それが筋でしょう。ほんとうに泣けてくる。どうしようもないのですが、一つ一つの野菜が長い歴史、たくさんのひとの暮らしのなかで、育てられ、笑顔のかなで食べられて欲しいと思います。
こちらはほうれん草。
レタスはこれからどう大きくしようか。
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