2015年4月20日月曜日

苗代、たねまき、カレンダー。

 苗代に田植え機用の育苗箱を並べます。
きのうはイネの種まき。ぽっこわぱでの共同作業。蒔き終えました。青シートの下にたくさんの苗箱が準備完了。そして農業用のカレンダーが見えます。きのう、きょうは実の日。奥のホワイトボードの赤いサインが見えます。また旧暦では穀雨です。農業にとっていつ種を蒔くかはとても重要です。暦とは何でしょう。季節を知るために、自然を知るために。カレンダーを見れば、いろいろなつながりが見えます。自然とのつながり、社会とのつながり、仕事、約束、記念日、思い出、経済。遠い未来、近い未来に向けて、計画を立てて、予定を立てる。秋の収穫を目指して、良い生育を思い、いま種を蒔きます。
 ひとはみな「今」を、過去、現在、未来と組み立てて生活しています。こどもは圧倒的に「今」を生きています。大人は未来に向かったり、過去を振り向いたり。今日という日も、人それぞれ同じように見えて、月曜日であったり、20日であったり、明日の前日であったり、特別な日であったりするでしょう。
 カレンダー通りにいかないこともあります。それでも全体的にうまくいくように生活したいですね。
天気にもよります。雨が続いて種まきが遅れることもある。子どもの学校の行事で作業もお休みにもなる。もちろん腰を痛めて寝ていなくてはいけないこともあります。売り上げを伸ばすために、無理することもあります。いろいろありますが、農業からすると、やはり種まきはとても大切です。毎年の経験、その経験の積み重ねもありますが、「やっぱり、今日、蒔こう。」そう思うことがとても大切だと思うのです。
  どんな仕事でも同じかもしれません。作業や準備を重ね、集中力が高まっていく、そして現実に投げかけ、社会で共有する。結果が出て経験になる。農業にとっても、カレンダーは欠かせません。春は種まきの季節ですが、カレンダーを通して、気持ちが畑に集中していく感じがとてもいいです。カレンダーを見て、それに合わせていく受身の気持ち、そしてカレンダーの向こうにある自然、世界、そういうものに自分から向かっていこう、そういう前向きな気持ち、同時に感じられるのです。

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