2017年4月3日月曜日





 雪折れの桜の枝よ我叫びゆく

 雪崩で友を失った母校の教室を思い浮かべて、このような時にまだ、自分の狭い座席に座らばければならない学生を思うと、苦しくはないか、つらくはないかと、声をかけたい。息を吸え、深く吸え、そして思いを吐き出せ、英単語の、数学の公式の、日常の、隙間をコジアケテ、叫べばいい、自分が縛られているその時間の、その鎖の隙間はスカスカだ、守りたければ守れ、変わりたければ、変われ。叫べばいい、君はいつだって堂々と、在るのだから。
 
 





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