2022年6月22日水曜日

 冬至カボチャ、という言葉があります。

 冬至にかぼちゃを食べると元気で過ごせる、という意味があります。冬至というのは一年で一番日の短い日ですから、冬の極みとも考えることができます。もちろん最も寒いのはそのひと月後、大寒の頃かもしれませんが。その冬の極みには野菜も少なくなるでしょうし、保存のきくかぼちゃを食べて元気に過ごそう、と伝えられたものかもしれません。その時代のキャンペーンかもしれません。それに乗って、たのくろでも冬至カボチャを栽培します。

 冬至があれば、夏至もあるわけですが、今年は6月21日でした。

 夏至は一年で最も昼の長さが長い日です。その日を境にまた日が短くなって行きます。そこでたのくろ農園の冬至カボチャはわかりやすく、夏至のあたりに蒔いて、冬至に食べよう。という企てです。

 大きな星のリズムを体験しながら、カボチャの育って行く時間を経験しながら、冬至カボチャを楽しみにしよう、と思います。

 今年はカボチャの栽培に目覚めて、その中でも農作業の基本である敷き草作業の大切さを再認識しました。それはカボチャの栽培にもとても大切な作業です。カボチャ栽培の肝はほとんど敷き草にあると言っても過言ではないような気がします。

 敷き草、はあぜの草をメインに畑の身近な草を利用します。あぜの草は最も太陽エネルギーを効率的に利用している存在です。畑の野菜の栽培は苦労しますが、あぜの草は自然に生えてきます。そのあぜの草を敷き草として利用する。その栽培技術を自分は「たのくろ栽培」と読んでいます。たのくろとは田んぼの畔という意味の俗語、方言です。畑の身近な草を敷き草として利用しながら、かぼちゃを栽培しよう、と考えています。

 冬至カボチャをたのくろ栽培する。今一番夢中になっていることがこの、冬至カボチャのたのくろ栽培、です。

 というわけで昨日の夏至に、カボチャのタネを蒔きました。

「かんりー2号」と「夢味」です。どうぞ楽しみにしてください。



 

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