熊本地震から6年半。
自分が20年前初めて就農した川沿いの農地は忘れられたように手つかずのまま。土石流のそのままの様子に、今はススキやセイタカアワダチソウも茂っています。
周辺の農地も水路やポンプがいまだに復旧せず放置されています。苦労している生産者の方がいます。
自分は地震の後、毎日のように犬の散歩に来ています。変わっていく様子を何も考えずに眺めていました。
犬たちもリードを外して走り回る。ルールではいけないことですが、このような放置された空間があることが貴重に思えます。役に立つものばかりでないと、実感できるからです。
川には魚も一匹もいません。でも蛍も、カジカガエルも、イノシシも、アナグマもいる。少しずつ自然へと向かう。やがて復旧工事がされればまた農地として利用されるところですが、それまでは、何にもない場所を、のんびり散歩していたいです。
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