那須塩原市の烏ヶ森公園のとなりにすこし変わった農園がある。
家庭菜園にしては大きい。農家にしてはすこし混沌んとしている。
道端にブルーシートやトタンに覆われた簡易の小屋があり、雑然としているけれど、沢山の道具、資材が保管されている。
農園主に案内してもらうと、季節の野菜が畝ごとに混在し、キャベツ、ズッキーニ、レタス、またキャベツ、ブロッコリー、そしてズッキーニ。玉ねぎ、大根、人参。すごい種類だ。
それぞれの野菜は無農薬栽培。一見虫食いや不揃いの野菜だが、よくみると草の中で生き生きと育っている。同じ種類でも時期をずらして栽培されている。
たくさんの種類を把握し、作業を段取りする。一番いい状態のものを収穫している。
畑の隣には約6反の田んぼ。
公園の緑から農園の様々な野菜のグラデーション。
キャベツは大きい。スーパーのものよりも大きい。外葉の虫食いは畑がたくさんの生き物の共生の場になっている証かもしれない。
野菜にまみれ、這うように作業する農園主。
毎朝の野菜の世話、収穫に忙しく作業する農園主はもはや畑と一体になっている。
今までの経験、知恵の詰まった作業小屋。簡易な小屋は必要で十分な機能性を感じさせる。
小屋、道具、資材は実用性を重視しているようだ。
一見ややもすると簡易的過ぎるように見えるが、もしかしたらもっとも実用的で、自由自在な労働環境かもしれない。創意工夫がにじみ出ている。
トマトの実が丸々と太り、梅雨の雨対策も十分。時期をずらしながら植えられたスイートコーンが早くも花を咲かせている。
農園にはあふれるような野菜の姿があり、その中で経験と知恵を最大限に発揮する人間の姿がある。
ただひたすらに野菜にまみれ、労働をする農園主は、時代や地域を超えた人間の姿を見せてくれているようだ。
野菜は配達や、農園直売、摘み取り体験、地域の直売所で販売されている。
家族や親戚、知人などにおすそ分けされる。ゆるやかな共同体を形作っている。こういう畑からすこしずつ広がる人のつながりは、資本主義的な生活や経済の中で、その形に収まらない普遍的な支え合い、身近な生活、働くことの楽しさ、いろいろなものを感じさせてくれる。














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