2015年7月5日日曜日

心は叫んでいる。

ユリが咲いています。やがてほんとうの夏になるでしょう。いまはまだ雨のなか、もう少しの辛抱です。
ひと月以上降り続く雨はいつ止むのでしょう。天気図には梅雨前線と、三つの台風。それぞれの台風が赤道から熱の塊を引き連れて。そのなかで野菜は折れもするし、飛ばされもしながら大きくなるでしょう。この天気の中で生長を見せる植物、野菜はたくましくもあります。が、多くの農家が肥料、資材、労働を総動員してなんとか収穫を得ようと毎日仕事を続けています。その姿は叫びのようでもあります。農業新聞の見出しには鹿児島のオクラ、収量9割減、衝撃です。農家にとって天気と収穫は本来直結です。経営努力、栽培技術、資材の活用でなんとか日々を乗り切りますが、やはり景気より、天気に左右されています。晴れれば喜び、雨が続けば心配し、時には叫びもする。雨のなか草をとり、枝を結び、葉の色を見極め、多くの農家が黙って働いていますが、心は叫んでいるでしょう。声は出ませんが、振り絞ってでてくるものは、叫びと呼んでいいと思います。悲鳴ではないのです。もっともっと、夏に向かって、叫んで行きたい、そう思います。

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