2020年6月10日水曜日
一つ一つの野菜は、色、形、味、それぞれで個性的です。
ただ、ほとんど共通していることは、水。水分です。この季節、自分はのどが渇くし、畑もカラカラから、梅雨へ。雨の季節へ。
畑に限らず、地域全体、空間全体がカラカラから水分に満ちていこうとする時期で、あらためて野菜を見ると、これほとんど水だなー、としみじみします。
一つ一つの野菜は水を溜め込んでいる。まるで水筒のように、葉に、茎に、根に、花に、水を溜め込んでいる。そして自然を見ても、特にこの梅雨の季節は、田に、川に、森に、山に、水を溜め込んでいる。
今年の春は少し乾燥が続き、野菜には厳しい春でしたが、それでも小ぶりで、シッカリ水を溜め込んで、育ちました。
このような野菜の水分を皆様にお届けできるのも、野菜の一つ一つが水筒のような構造になっているためです。水は直接は手にもてません、しかし、野菜の姿を通して、皆様にお届けできる。ボクにとって小さな感動です。
今、自分が育てているものは、水筒で、届けようとしているものは水、それは極端な言い方ですが、野菜は、一つの見方ですが、水筒です。大根なら根に、小松菜なら葉に、レタスも。トマトなら実に。きゅうりもほとんど水分です。野菜は、水を貯めて、保存する。そのひと時の保存が、きっとたくさんの命を支えているのでしょう。
乾燥地帯の遊牧民は、水筒代わりのスイカを携帯しています。
農業って、たとえば水筒つくりのようなもの。そしてそのゆっくり貯めた水をお届けしていきます。
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