2017年10月24日火曜日



 選挙が終わりました。結果を見ると、大きな与党が信任を得たかに見えます。ほんとうかな、と思います。ブレーキのない乗り物にのるようで、不安に感じます。そういう他人事のような感想も(自分のなかに)ありますが、今回の選挙では少し自分の中で感じたことがあります。最近、独自俳句学習をしていますが、先人の句に、「戦争が廊下の奥に立ってゐた」という句があります。少し変わった句です。戦時中の句です。暗がりに不安を感じたのかもしれません。きっと「廊下の奥」という場で自分の影を感じたのかもしれません。単なる不安ではなくて、影は自分の顔だったのではないでしょうか、ボクがこの句を思い出したのは、選挙を通して、眼の前の社会を、自分の姿だとする気持ち、態度が必要だと思ったからです。(依存でも、無関心でもなく、)それはあたりまえかもしれないし、怖い、精神のいることかもしれません。現代住宅の廊下は明るいですが、いま、ボクの眼の前に、不安という何者か、最初は経済のかたちかもしれない、教育、メディア、ことば。そして人間のかたちになるかもしれない、安倍さんの顔?それは見間違い、それはやがて、いつのまにか廊下の奥に、ほかでもないもうひとりのボクがぼうと立っている、そういうことを考えています。そうならないように。

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