紅葉した大ケヤキの葉が舞っています。
今日は、集落で珍しい行事がありました。
出口さん祭り、湧き水の出るところをお参りするお祭りです。お祭りといっても、もう約45年も途切れ途切れ行われなくなっていた行事、地域の思いのある方が復活させたい、と呼びかけて集まりました。
稲の刈り取りの終わる季節、かつても十一月に湧水にお供えをして、感謝の気持ちを表したのでしょうか、お参りをしたそうです。
わたしたちの住む喜多地区には5ヵ所、6ヶ所?今も名前の伝わっている湧き水、わきぐちさん、があります。
いっとますさん
はったいさん
やましたづるさん
なべかまさん
かむりでさん
(あともう一つ、なんだったかな?あとで確認しよう)
ー追記ーみがさこさん
日々の暮らしに、農業に、旅人ののどの渇きを潤すために、利用されていたようです。今日も話題になりましたが、地震の後などは水の大切さが今まで以上に感じられます。最近は野生動物も増えていて、自然が大きく変化しているなか、鹿や、イノシシ、タヌキ、アナグマ、キツネ、、水のあるところに集まるようです。何でこんなところに、と思うとそこに水が湧いている。動物たちのほうが、水の場所は忘れません。
いまでは、ほぼ利用されていないので、その場所も、名前も、忘れられています。それでも今回、記憶のある方に教えてもらって、出発です。
消えそうなものをたずねて、記憶を掘り起こしながら、名前や地形を手がかりに、皆でのんびり歩きました。大きな道はなかったし、線路も埋め立てて造ったし、田んぼの形も変わりました。
そういう話をぼんやり聞きながら浮かぶ景色は夢のよう。神話から近代、そして少し前の知らないこと。とても気持ちのいい体験でした。こういうことに立ち会えて、ほんと幸運です。
万歩計によると約9000歩、けっこう歩いたねー、と笑いました。
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