2018年7月21日土曜日



 明日は地域の卯添神社の夏の大祭、です。で、きょうは準備。ボクはいつもならば浜場の準備ですが、今年はお宮の、みこしの準備の係りでした。神輿の準備をしていると、拝殿に鮮やかな絵、奉納された板絵が目を引きます。 いままであったのか、気づかなかったのか、よく眺めると、平成30年修復、とあります。今年に修復されたものです。話を伺うと、岩絵の具による本格的な修復をされたものでした。3枚の絵が奉納されてあり、義経弁慶、源平の武将の絵、そしてひときわ目を引くのが、下の絵馬でした。



 ひと目で物語の場面のようだと、思います。シュテンドウジ、だそうです。酒呑童子のようです。少し調べてみると、かなり面白い話です。興味のある方は調べて欲しいです。

今まで気づかなかったのか、しまってあったのか、立派なもの、誰が奉納したものでしょう、絵馬のひとつには嘉永の年号。江戸時代です。ずいぶん年月が経っています。
少し前の村の人たちが、祭りの準備や、神輿の歌ならし、夜神楽の頃、宮相撲のとき、あるいはただの飲みのときに、夜な夜な眺めたはずです。薄い明かりの中で、間違いなく酒を飲みながらみたでしょう。子どもたちも、そんな話を聞いたでしょう。怖がったでしょうか、楽しんだでしょうか、ずいぶん鮮やかによみがえりましたが、岩絵の具らしい落ち着いた、細い線で、表情も豊かです。あぁ、ほんとうにうらやましい、汗臭い、泥臭い、埃くさい、草の匂い、夜風の感じ、裸電球、蝋燭の明かり、今とずいぶん違うでしょうか、あるいは今の若者の飲みと、あまり変わらないでしょうか、絵一枚で、ずいぶんボクの身体はぞわぞわと、興奮しそうです。ほんとうに鬼が出てきそうで、出て欲しい、うまそうな酒です。酒呑童子、はまりそう。
 
こんな絵に出合うなんて、ことしの祭りの準備も、ずいぶん得をしたなぁ、と思います。



ことしも祭りを迎えます。季節が進みます。

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